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以前からやろうやろうと思っていたのですが、なかなかネット通販を始める決心がつきませんでした。

理由は簡単ですが、かなり私自身の時間を割かれる可能性が高かったからです。

ネット通販は言われているほど甘くはない

ネット通販は誰でも参入が容易な事から、ネット通販で起業をされる方がかなり増えているようですが、私の周りでは失敗しているケースが多いです。

個人や中小企業でネット通販を始める場合、自前で通販サイトを構築しても最初は集客力がゼロの為、全く売れません。

そりゃ売れないよね(笑)

楽天市場やAmazonマーケットプレイスに出店した場合でも、ある程度世間に認知されている有名ブランドの商品はそれなりに売れますが、そういう商品はすぐに価格競争に巻き込まれる為、ほとんど儲かりません。

逆に認知度が低い商品も、他の商品に埋もれてしまって全く売れません。

安易に儲かるほどネット通販は甘くないという話ですが、アフィリエイターがネット通販に参入するのはそこまで難しくはありません。

何故なら、既に集客媒体を持っているので、有名ブランドの製品であっても、認知度が低い製品であってもユーザーにアプローチする事が可能だからです。

問題は物流とユーザー対応

アフィリエイターは既に集客媒体を持っている為、自分の運営するサイトで直接ユーザー商品を販売するのが利益は出易いです。

ただし、クレジットカード決済の手数料が掛かりますし、銀行振り込みなどの決済の管理、出荷の作業、ユーザーからのクレーム対応などの問題が発生しますので、パートやアルバイトなどが常時一人は必要になると思います。

多分、10万円くらいあれば人件費の問題はクリア出来るのですが、人を雇う事で発生する余分な業務…人事管理ですね…がかなり負担になりますし、誰でも良いという訳ではないので人を雇うくらいなら外注を活用した方が色々メリットがありそうです。

それなら決済も物流もクレーム対応も全部外注しろ!という話

ミニマムでネット通販を始める場合、サイトの構築はそこまで難しくはないですが、今時クレジット決済に対応していないとかなりの売上ロスになります。

クレジット決済の代行サービスを使用すると、手数料は5%程度が相場になります。

梱包と出荷を外部に委託しても1梱包当たり300~500円+倉庫料金やシステム利用料+窓口対応量などが掛かります。

「入金を確認して出荷依頼とか面倒臭くてやってられん!」というのが今まで私がネット通販に手を出して来なかった理由です。

メールの送受信ですら面倒くさいと感じる今日この頃ですので…。

 

また、物流会社も星の数ほどありますし、外れを引く可能性もありますから、外れを引かない為の下調べにかかる時間も尋常ではないでしょう。

Amazonマーケットプレイスを上手に使う

そこで注目したいのがAmazonのマーケットプレイスです。

》》》アマゾン出品サービス

随分前に検討した事があったのですが、私が取り扱おうとしているカテゴリーの販売手数料は10%です。

以前は15%だったので料率が下がっていますね。

これが今回本気でネット通販をやろうと考えた理由です。

因みにこれ以外にも成約手数料が掛かります。

成約手数料については小口と大口の2コースあり、小口は1個当たり100円、大口は月額固定の4,900円×消費税です。

大口なら販売個数に関わらず固定ですので、そこまで大きな負担ではありません。

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出荷も代行してくれる「フルフィルメント by Amazon」

…で、この出品サービスだけだと在庫は自分で管理して出荷も自分でやらなけらばならないのですが、アマゾンでは「フルフィルメント by Amazon」(FBA)というサービスも実施しており、商品の検品から決済の代行、出荷、ユーザーへの窓口対応まで代行してくれます。

こちらの方は別途料金が掛かります。

手数料は1⃣在庫保管手数料と2⃣発送代行手数料の2つになります。

在庫保管手数料

いわゆる倉庫代です。

基本は10cm×10cm×10cm=1000c㎥(1ℓくらい)の大きさであれば、30日保管で8.126円です。

正式な公式は以下の通りとなっています。(2017年4月調べ)

8.126円×商品のc㎥÷1000c㎥×保管日数÷1ヶ月

私が取り扱おうと考えているものの大きさは、1個当たり2,250c㎥程度なので、1ヶ月保管すると18円程度です。

100個持っても1,800円で収まります。

配送代行手数料

発送代行手数料は、商品のピッキングの手数料である「出荷作業手数料」と発送に伴う手数料「発送重量手数料」からなります。

まとめて「発送代行手数料」でも良いのでは?と思うかも知れませんが、商品の特性や大きさによってどちらかの料金が大きく変わるので敢えて分けているのだと思います。

通常の小型の商品であれば「出荷作業手数料」が100円、「発送重量手数料」が229円となります。

合計だと329円ですね。

在庫保管手数料と合わせると1ヶ月保管して商品が売れた場合、340円くらいの手数料となります。

これは他の物流会社と比較しても遜色ない価格です。

 

当然、アマゾンで販売する限り他社の出品する同一商品との価格競争が発生しますが、果てしないチキンレースを避ける為の方法もあります。

運営メディアで割引クーポンを発行する

アマゾンに有名ブランドの商品を出品すると、当然の事ながら他社の同一商品との値段競争が発生します。

やはり競合相手よりも価格を下げなければ売れないとは思いますが、こちらが下げると相手も下げてくるでしょうから、これを繰り返していくと誰も儲からない不毛な商売になり兼ねません。

マーケットプレイスを利用している以上、店舗としての差別化はなかなか難しいので、やはり価格は最低ラインに合わせておきたいものですが、自ら値下げ合戦に積極的に参戦するのは避けたいところです。

厳密には他社の価格はコントロール出来ないのですが、自分で販売する分に関しては他社に悟られずに割引きする方法があります。

それがAmazonの割引クーポンの発行システムです。

 

集客自体は自分のサイトで行いますので、そこで割引クーポンを発行する事で自分が販売する商品にユーザーを導く事が出来ます。

粗利率はどらくらい必要なの?

平均単価は15,000円くらいの物を販売しようと考えていますので、1個販売した時のコストは15,000円+送料500円となり、15,500円×10%=1,550円が販売手数料となります。

これに「出荷作業手数料」+「発送重量手数料」の340円が掛かってきますので、1,890円が販売にかかるコストになります。

アフィリエイトの広告料は現状2%ですので、自分で在庫を持つなら最低でも10%の利益は確保したいところです。

15,000円なら1,500円ですね。

先ほどの各種手数料を考えると、売価は原価に3,500円程度上乗せしないと10%の利益が確保出来ません。

この状態で仕入れ原価は11,500円となりますので、粗利率は23.3%となります。

売価自体が市場の動向に合わせる必要があるので、何れにしても仕入れ原価についてはそれなりの交渉が必要かも知れませんね。

マーケットプレイス自体はいつでも始められて、いつでもやめられるのが魅力なので、お試し感覚でやってみようかと思います。

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